惜敗

 W杯対オランダ戦、日本は予想以上の善戦をしてくれた。対カメルーン戦より、内容は良かったと思う。
 などと素人が偉そうなことを書いているが、世界45位の日本代表でも個々の選手の能力は信じられないほど高い。大学時代に体育会サッカー部の練習に参加させてもらったことがあるが、東大サッカー部でさえ、我々素人とはまったく別次元のボールコントロールをする。ボールに触らせてもらえないのである。まして、その道のプロであったコーチ相手には、素人が10人かかっても何もやらせてもらえなかった。したがって、「岡崎が上手くゴールに蹴りこんでいれば」とか「川島が弾道判断を間違わなければ」と言っても、素人の考えることとは次元の違うことが起こっていたはずである。
 長い人生、このゼニを稼ぐプロと素人のレベルの差は常に意識してきた。自分は何のプロなのか?どの分野であれば、プロとして素人と画然たる格差を維持していると言えるのだろうか?自問自答を続ける人生である。
 イングランド、スペイン、ポルトガル、フランス、イタリア等々のFIFAランク上位の国の苦戦が目に付く。一定水準以上のプロの間の格差は僅かしかないということだろう。
 デンマークに勝って決勝リーグに残って欲しいが、それにしても、世の中「たかがボールゲーム」に騒ぎ過ぎている。