2008-06-01から1ヶ月間の記事一覧

 西の魔女が死んだ

私の家内はイギリス人で、子供3人、孫5人がいる。この映画の予告編を観たときに、これは観なければいけない映画だという義務感におそわれ、直ぐに梨木香歩の原作を読んだ。疲れていたこともあったが、書出しの部分でやたらと無駄に言葉が使われているとの…

ある頭取(その2)

ブックステーバーの「市場リスク 暴落は必然か」を読み終えた。読む前と後で、リスク管理や金融技術に関する大局観には変化がない。同じ時代に同じようなことを考えて来た人間の若干違った経験を聞くことには、参考になる点や確信を強めてくれる点があったが…

ある頭取(その1)

本ブログを始めていくつかの反応があった。昨日「ブログを読んだ。久しぶりに話しに来ないか」というお誘いを受けて、ある銀行の頭取とお話をした。 伺うと、机の上に2冊の本が置かれていた。R.ブックステーバーの「市場リスク 暴落は必然か」とB.マン…

仮想世界と現実世界(その2)

16日の本ブログに「仮想世界と現実世界」を書いて、翌17日に「連続幼女誘拐殺人犯 宮崎死刑囚の刑執行」となり、その偶然に驚いた。宮崎死刑囚は、幼い4人を殺害した犯人であるが、自宅に大量のビデオテープを所有していたことや性格の異常性が話題にな…

仮想世界と現実世界(その1)

ビジネスマンであった頃は、毎日、関係者と議論や会議をして現実の問題を解決・進展させようとしていた。大学教授に転ずると、本や資料を読み、考えて纏めるという一人の作業が多くなり、現実に存在する問題以上に理論や歴史的背景を考えるという言わば仮想…

金融士

金融庁の発案で、「金融士(仮称)」資格の創設構想が打ち出されている。これも遅きに失した政策であるが、無いよりはマシな制度になることを期待したい。 40年前、公務員ではなく銀行に就職することにした時点で、プロ金融マンとして公認会計士の能力が必…

サブプライム・ローン問題(その3)

ここ60年間で、金融理論特に金融技術に関する理論は、高度な発展を遂げたと言われている。確かに、ノーベル経済学賞の受賞者リストを見ても、金融技術に関する功績が大きい受賞者の数は10人を越えている。私は金融技術開発に力を入れていた時期に、これ…