2009-12-01から1ヶ月間の記事一覧

良い年でありますように・・・

父が亡くなったこともあり、年賀状を失礼する年が続いています。昨年は、期待していた良いことが実現しなかったという意味で、あまり良い年ではなかったので、今年こそは良い年であって欲しい。 元旦の日経新聞のトップ記事「成長へ眠る力引き出す」を読み始…

北沢秋「哄う合戦屋」

知人から、北沢秋さんの「哄う合戦屋」をいただいた。 時代小説はほとんど読まないが、読み出すと面白くて一気に読んでしまった。主人公の「石堂一徹」の不器用な生き様、「若菜」というお姫さまの明るく天衣無縫な性格設定、そしてこの二人の微妙な関係を楽…

N.N.タレブ「まぐれ」

著者N.N.Taleb氏の名前は “Dynamic Hedging :Managing Vanilla and Exotic Options”(1997)を購入した時期から印象に残っている。知られたトレーダーではなかったし、有名な投資銀行で働いていたわけでもなかったが、エキゾチック・オプションのトレーデ…

ジャック・アタリ「金融危機後の世界」

アメリカの影響を強く受け過ぎた考え方に、フランス人が鋭く異論を聞かせてくれることがある。そんな期待感を持って、本書を読み始めた。 期待は見事に裏切られた。本書は、前回のブログで賞賛したジリアン・テッドの本の対極にある本である。つまり、テッド…

ジリアン・テット「愚者の黄金 大暴走を生んだ金融技術」

旧日債銀粉飾決算に関する経営者責任の判決で、最高裁が高裁へ差し戻したと報ぜられた。ほほ同様に見える旧日長銀の無罪判決と微妙に相異する根拠が議論されているが、両行の仕振の違いや大野木元長銀頭取の誠実さを個人的にも知る立場で言えば、相異する理…