謹賀新年

また、大したこともしてないのに、年賀状の準備ができないまま、新年を迎えてしまいました。 年賀状をくださった方々には、申し訳ありませんでした。そのうち、何らかの形で御礼申し上げたいと思っております。 不器用な単細胞なので、やらなければならない…

西部・佐高「学問のすすめ」

先日、仙台の古本屋で佐高信「タレント文化人100人斬り」を買い、帰りの新幹線+1時間で一気に読ませてもらった。この著者の代表作が何なのかは知らないが、辛口評論家と言われて、それなりに知られた存在ではある。ビートたけしや西部遵のように複数回…

宮城県よ

県立宮城大学で、静かな生活と教える喜びを与えてもらいました。 この秋も、非常勤で教えに行ってきました。 宮城大学の長い階段ホールは、「坂の上の雲」を意識していたはずです。 宮城よhttp://www.youtube.com/watch?v=MVKWtxXtZ3E&feature=relatedhttp:/…

立川談志

立川談志が亡くなった。小学生の頃は、ラジオで落語を結構聞いていたが、最近はたまに「笑点」を見るくらいである。私の話し方や雰囲気が談志に似ているという人がたまに居ることから、談志が出演するテレビなどを時々見たこともあり、今日もNHKの談志ド…

国際感覚のリタラシー

前回は「金融リタラシー」を述べたが、最近の事例により「国際感覚のリタラシー」を考えてみたい。 先ず、オリンパスの事件である。エンロン、ワールドコム、リーマン等々、世界にはオリンパス以上に酷い強欲資本主義や企業統治の前例がたくさんあり、オリン…

金融危機と金融リタラシー

「日本の金融リタラシー(金融常識)を向上しなくてはならない」と言われて久しい。今次の金融危機の議論を聞いていても、聞こえてこない当たり前の金融常識を列挙してみたい。①円高は世界における日本人の地位を上昇させている。大半の日本人は円建てで純資…

部下と学生

冬学期になり宮城大学まで週1回日帰りで通っている。ドアー・ツゥー・ドアーで3時間弱の通勤時間であるが、新幹線とバスの中で本が読めるので苦痛は感じない。仙台郊外の山の麓にあるので、緑に囲まれ、着くとホッとする。人にぶつからないように神経を使…

10月相場をどうするかⅡ

10月の金融・株式市場は大荒れになることが多かったし、今年は不安材料も多くあったことから、結局、TOPIXショートのロング・ショート・ポジションを維持した。(9月5日ブルグ参照)ロング(買い持ち)で銀行と商社株の比率が高かったことから、損失が若…

鉢呂前経産相の「放射能つけちゃうぞ」発言は虚報だった!

10月3日に本ブルグで書いた日本のマスコミ報道の問題に関して、「ダイヤモンド・オンライン」にフリー・ジャーナリストの上杉隆さんが、下記のように「鉢呂前経産相の「放射能つけちゃうぞ」発言は虚報だった!」という題でコラムを書かれている。 上杉さ…

DVD4枚1000円

東北大震災の後、あまり映画を観る気になれなかったが、「インサイド・ジョッブ」を教材に使うことにしたので、久しぶりに映画DVDをたて続けに観た。新作2本を含め、DVDレンタル4枚で1000円と言われると、4枚借りないわけにはいかない。元々、シニア…

古賀茂明「日本中枢の崩壊」

時の人である古賀茂明さんが経済産業省を退職されたのを機会に、積読になっていた「日本中枢の崩壊」を拝読した。感想を一言で言えば、予想外のことがほとんど書かれていない陳腐な内容で、国内の政治家と官僚のことにしか触れてない視野の狭い本。この程度…

「インサイド・ジョブ 世界不況の知られざる真実」

私が専門にしてきた金融分野を対象にしたアカデミー賞受賞ドキュメンタリーであるから、観るのを楽しみにしていた。映画館は遠隔地だったので、DVD化されたので早速観賞した。 マイケル・ムアーのドキュメンタリーよりは正統派で洗練された作りで、イルカ…

NHKのど自慢大会

昨晩NHKが放映した被災地区の「のど自慢大会」参加者のドキュメンタリーには、いたく感動させられた。若い頃は、「NHKのど自慢」は、ダサくて洗練されていない後進国番組の代表のように思えて、相撲中継と並びいつまで放映し続けるつもりなのかと思っ…

古新聞・古雑誌

夏休みで読まなかった一ヵ月分ほどの古新聞と古雑誌をやっと読み終えた。ひと通り目を通さないと空白の時間が出来てしまうようで、落ち着かないので、海外出張や新聞を読む時間が無いほど忙しかった時からの習慣である。 リアル・タイムで情報が提供される時…

小人閑居して何もせず

帰国時の時差調整に失敗したせいか、はたまた、日本の残暑が厳しいせいか、大したことをしないまま時間ばかりが過ぎて行く様な感じである。大学の後期授業の開始も再来週で、自由になる時間が多い時期で、将に小人の閑居である。「自由からの逃走」ではない…

10月相場をどうするか

夏休み前に、TOPIXをショートしておいたが、グローバルな株式市場の下落が予想以上で、休暇中にまたもや損失が増加し、年初からタダ働きをしてしまったことになる。多少の慰めは、子供が留学していていた時には、230円で買っていたポンドが130円…

素晴らしい夏休み Again!

昨年の夏休みが素晴らしかったので、今年はそれを越えられないのではないかと心配していたが、またまた素晴らしい夏休みを終えることができた。日本のサラリーマンを頑張っている長男が、今年は10日間の夏休みを取ることができたので、3人の子供達夫婦と…

夏休み

明日から3週間イギリスで夏休みです。3人の子供と6人の孫全員が女房の家に集まれるので、大変楽しみです。 国際金融業界のプロの間では、高給を稼げる投資銀行に入社出来なかった連中が就職している格付け機関の判断は素人向けの後追い情報と見なされ、日…

相場操縦

世界的な株安が続く中、米国国債の格下げもあり、明日の東京市場は結構な円高・株安で始まることになろう。これで、年初から積上げてきた株式投資の利益がほぼ吹っ飛ぶことになり、外貨投資の評価損が増加することにもなり、大変残念である。 中期的には、米…

精神を病む政治家達

「大統領はペイに見合わない激務であるから、大統領になろうとは思わない」という意見のアメリカの子供が過半を越えたと報道されたのは、相当に昔のことである。日本の総理大臣も、難問や解決不能の問題が山積みの現状で、公表された収入しかないのであれば…

長谷川英祐「働かないアリに意義がある」

川島隆太、茂木健一郎、養老孟司等々、脳科学者のような顔をして大衆に向けて「脳科学」を説く連中の話は、ほとんどがマスコミや出版社と共謀して作り出したフィクションに過ぎないという話を聞いたことがある。確かに、私が専門とする「ファイナンス」や「…

なでしこJAPAN

なでしこジャパンの活躍は、久しく忘れていた感動を思い出させてくれた。 感じさせられたことを列挙すれば、次のようになる。①下品な漫才師崩れが、つまらぬことをしゃべりまくって年間10億円を稼ぐという愚者の楽園の世の中で、恵まれぬ環境下に苦労を重…

祇園祭り宵山

昨日は京都祇園祭りの宵山で、NHKが長時間中継をやっていたので、観てしまった。 「中京区姉小路新町角」というのは、「柏屋光定」という屋号で何代にも亘りやってきた京菓子の家業の店があったところである。親父の代で番頭さんに暖簾をゆずり、もうその…

寒々しい嫌な国

昨日のブログに、「日本人の倫理感や社会風土が更に寒々しい嫌な国に向かって変化しつつあるのであろう」と書いたが、これをゼミ卒業生の転職報告にダブらせて考えた。 先週、あるゼミ卒業生から「出身地に近い地方テレビ局に転職することにしました」という…

言うまいと思えど今日の・・・

蒸し暑い不快な日々が続いている。これだけお寒い政治状況と原発危機が続いているのだから、多少涼しく感じても良いはずであるが、菅内閣の迷走が不快感を大幅に増幅している。 二世、三世のお坊ちゃま達が、ダダをこねて首相の座に座ってみたものの、能力を…

「マイ・バック・ページ」

東日本大震災の本当のドラマを見聞きしていると、映画に行って人工的で矮小なドラマを観る意欲が失せて来てしまう状況が続いているが、幾つかの理由が重なり、遅ればせながら「マイ・バック・ページ ある60年代の物語」を観に行った。 本作を一言で言えば…

日本の底力

先日、子供の頃から家の改修をやってくれていた大工さんが亡くなった。私より7才年上であったから、最近ではやや若死にと言えるだろう。中学を出ると父親のお供で大工仕事を手伝い始め、仕事を終えるとたくさんのおしゃべりをして帰って行った。生まれ持っ…

同窓会と村上龍「イン・ザ・ミソスープ」

昨日19日は、高校の卒業50周年同窓会であった。最近は5年毎に同窓会をやっているから、日常的に遭っている顔も少なくなく、逆に参加しない連中には卒業以来一度も顔を見ない連中が多く、久しぶりの非常に懐かしい顔は極めて少なかった。定員400人の…

日経CNBC

金融市場の動きが激しい時には、先ず日経CNBCのニュースを見る。CNBCニュースは好きではない。何故あのようにハイテンションで声高に、しかも煽るような早口でしゃべるのであろうか。まるで、いい加減なものを心理的に酔わせて売りつけるいかがわし…

ドラッカーの勘違い

昨日に続きドラッカーを語りたい。彼の思索を考える場合、彼がヨーロッパ出身であることは非常に重要だと思う。日本経済新聞社の連載企画「私の履歴書」をまとめなおした「知の巨人ドラッカー自伝」にあるように、ドラッカーはウィーンに生れ、フロイトなど…