国際問題

国際感覚のリタラシー

前回は「金融リタラシー」を述べたが、最近の事例により「国際感覚のリタラシー」を考えてみたい。 先ず、オリンパスの事件である。エンロン、ワールドコム、リーマン等々、世界にはオリンパス以上に酷い強欲資本主義や企業統治の前例がたくさんあり、オリン…

日経CNBC

金融市場の動きが激しい時には、先ず日経CNBCのニュースを見る。CNBCニュースは好きではない。何故あのようにハイテンションで声高に、しかも煽るような早口でしゃべるのであろうか。まるで、いい加減なものを心理的に酔わせて売りつけるいかがわし…

専門職大学院を崩壊させるな!

法科大学院を筆頭に「高度の専門性が求められる職業を担うための深い学識及び卓越した能力を培うことを目的とする」文科系修士コースである専門職大学院制度が作られて8年になる。しかし、現状は満足な運営が行われているケースは少数であり、採算問題、就…

日本人はどのように見られているか(2)

今回の大震災の経験で嬉しかったことのひとつが、予想を超えた海外からの支援の声と援助の提供である。日本のマスコミ報道の与え続けた印象から言えば、エコノミック・アニマル日本は世界の嫌われ者だったはずである。金をドブに捨て続けたと思っていたOD…

「太平洋の奇跡ーフォックスと呼ばれた男」

何故この映画を、今、制作するのか解らなかったが、観なければならない映画だと思っていた。1982年にアメリカ人の手になる原作が出版され、それ以来映画化を考えてきた奥田プロデューサーが紆余曲折の末に、太平洋戦争開始から70周年をとらえて映画化…

川島博之「農民国家・中国の限界」

昨日、期せずして「農民国家・中国の限界」を書かれた川島博之さんの講演を聞く機会に恵まれた。年末の当ブログで「日本の過去は中国の将来像?」として、私の経験と直感から中国問題を述べたが、川島さんがもっと体系的な分析を踏まえて類似の結論を導かれ…

日本の過去は中国の将来像?

また馬齢1年を重ねてしまった。年末にあたり、個人的問題以外でもっとも気になることを述べるとすると、中国のこれからということになる。 中国が過大に評価され過ぎた年であったが、わが国に100年以上遅れて近代化を始めたわけで、世界を指導するにはほ…