年金もらい忘れご用心

 3月7日付けの日経新聞にタイトルの記事があり、年金依存度の高い生活になってきているので、読むことにした。
「厚生年金に20年以上加入した人の妻は、夫が定額年金をもらい始めると同時に、妻が65歳になるまで加給年金をもらえるが、夫が請求していないと支給されない。加給年金額は年間約40万円。しかも妻が65歳になると振替加算の手続きが必要」とあった。家内の年金は家内が65歳になって手続きするものと聞いていたから、加給年金を請求した記憶は無かった。年金機構に確認すると、私の場合は62歳で請求すれば受給出来ることになるが、請求がなく、支払われていないということであった。私の場合、家内が外国籍で住民票に載せていただけないから、事は更に複雑で年金機構から山ほど追加資料を提出するように言われて帰ってきたので、未だ予断を許さない部分が残っている。年金の時効は5年のはずで、モタモタしていると時効になってしまう。
 年金の支払い記録で多くの間違いを起こし、それを隠し続けてきた政府機関であるから、請求すべきと指示しているのにそれを怠っているバカに支払う必要はないと考え、頼みもしないの日本人と結婚したガイジンに関しては住民票に載せず、まともな記録が残ってない中で、年金受領の権利が証明できたガイジンにのみ支払ってやるという態度でも不思議はない。それで不満なら国へ帰れと言わんばかりの扱いである。
 年金機構の担当者が真剣になりだしたのは、トラブルを想定して過年度の納税申告書等を持ち込み、「一生懸命働いて、こんなに税金と社会保険料を収めてきた。納税額に応じて公僕としてしっかりサービスすると考えるべきではないか。大学の先生をしており、公認会計士の資格も持っているから、お前さんがバカにするほどバカではない。政府サービス業なのだから、お前の方の記録に従い、条件が満たされたら自動的にお客である我々に年金の支払いを始めるのが本来の姿ではないか。請求しないバカは徴収するだけに利用する態度は許せない」と、強く反発した後からであった。
 年金機構は、あれだけ非難を浴びたから多少態度は良くなったが、他の役所はまだまだ不親切で、サービス業である自覚がまったくない。次回に別の担当者になるとまた啖呵を切る必要がありそうなので、きちんと担当者の名刺を頂いてきた。本当に腹が立つ。人間を不幸にして喜んでいるような国である。