野口先生、ここから如何されますか

 敬愛する野口悠紀雄先生の最近の投資判断を6月3日に引用させていただいた。日本人投資家の中期的な懸念材料がインフレと円安であることは同感であるので、このまま単純な円預貯金中心のポートフォリオを永久に続けるわけにはいかないが、ここから如何すれば良いのであろうか。
 現在のポジションは、50%を円預貯金とし、日本とグローバルな株式やREITに25%、カナダ$、豪$、ブラジル$のMMFに25%といった構成である。含み益であった金は売却してしてしまったし、この水準では手が出せない。したがって、円預貯金とJ-REIT以外は含み損の状況で、株式と外貨MMFは少しずつナンピンを続けている。
 ユーロ問題の短期解決は無理。それ以上に、投機が好きなはずの上海市場の下落が止まらないことは気になる。上海株式市場の下落は大きな懸念材料で、ショート・ポジションの時期かもしれないが、あまりリスクを増加させる気にはなれない。
 野口先生、ここから如何されますか?