ガンバレ日本!ガンバレ宮城県

 宮城の県立大学にお世話になり、仙台や宮城が大好きな私としては、昨日からの東日本大震災をテレビで見ていることが誠に辛い。地震のあった時は自宅に居たが、私にとっても人生最大の地震であり、揺れのひどさに恐怖を感じた。壁の鏡が一枚割れ、ランプや本が散乱し、わが家も歴史的惨状ではあった。海外の家族にEメールで無事を連絡でき、電話が不通になってしまったことを考えると、Eメールというのは実に有効な伝達手段である。
 気仙沼石巻、名取、七ヶ浜、宮城野区等々なじみの地名で、そこから来た学生や知人の顔まで浮んでしまう。そのような地域を津波や火災が襲い、その惨状をテレビで「対岸の火事劇場」のように見続けることに罪悪感を感じてしまうが、腰痛持ちの老人には「ガンバレ日本!ガンバレ宮城県」と念ずる以外に出来ることは多くない。
 50数カ国が直ちに支援を申し出てくれたが、「アメリカ軍の力は借りたくない」「ロシヤや中国、韓国などの支援を受けることは日本の将来が悪影響を受けることになるから、拒絶すべきである」といった意見は出てこない。それであれば、在日外国人に25万円や100万円程度の政治献金を何故大問題として扱うのであろうか?(3月11日重要性の原則)昨日まで下らない問題での政争を繰返してきた卑しい面をした政治屋達は、この大災害の前で己のバカさ加減に気付いたのであろうか?テレビの有効性を証明するには格好の機会ではあろうが、漫才師のバカ話を飽きもせず流し続けたテレビがすべて「対岸の火事劇場」に転じてしまうのも如何なものであろうか。クオリティ・ペーパーなどと偉そうな顔をする大新聞も、下品な大見出し以外には読むべきものを持たない時間遅れで、時代遅れのメディアであることを露呈している。
 被害者の方々には怒られてしまうだろうが、この大震災は衆愚国家になってしまったわが国に与えられた天ちゅうと捉えて、明日の日本を再度緊張感を持って考え直す機会にすべきであろう。ガンバレ日本!ガンバレ宮城県