平泉

平泉の世界文化遺産登録が延期されたというニュースが流れた。
仙台に住んでいる時に、見逃すべきでないものの一つが平泉であると考え、車を使い一泊二日で平泉を訪れた。京都・奈良とはいかないまでも、少なくとも鎌倉の半分くらいは見るものがあるとの前提であったが、正直、あまりに見るべきものが少ないことに驚いた。
中尊寺毛越寺は当然のこと、柳の御所遺跡調査地、石窟寺等々、もっと観るものがあるはずと思いつつ平泉詣では終わってしまった。世界遺産の半分も観た訳ではないが、結構世界を旅行してきたし、テレビでは世界遺産が流行で、毎週どこかの世界遺産が放送されている。それらとの比較感や独断と偏見で言えば、平泉の現状は世界遺産には値しないと思う。仮に、世界から平泉を世界遺産として訪問してきた人々に、誘致に力を入れている人々はどのように申し開きをするのであろうか?私のように、仙台から気楽に1泊で訪れた人間でさえ、失望を感じてしまうのが現状なのではないだろうか?
平泉の歴史的役割は重要であるが、ピラミッド、エルサレム万里の長城、京都・奈良等々に比肩できるものが残っているようには、残念ながら思えない。
日本には、もっと素晴らしいものがたくさん残されているのではなかろうか。